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2008年5月

スリランカ通信(8) ウェサック祭(1)

1

施しを受ける二人


 5月のポヤ・デー(満月の日)は、こちらスリランカではウェサック祭を行う。
ウェサックとはシンハラ語で5月という意味だ。大切な行事の一つになっている。
厳粛な宗教的儀式である。

 この日は仏陀の誕生日であり、悟りを開いた日であり、入滅した日であるといわれている。
 生と開眼と死が同じ日なのだ。
 派手なことはしない。しかし、そこはスリランカ。道端で寸劇やらコーラスやらを披露しているところもある。夜8時ごろから大勢の人が街頭に繰り出してくる。路上で音楽に合わせて踊っている若者もいる。多くの人の目的は食事だ。食事が無料で食べられる。そのための特設会場があちこち、あちこち、本当にあちらにもこちらにも設けられ、長蛇の行列ができるのだ。

 偶然にも、この日、3月の結婚式に同行した綾さんが来スした。またとない機会なので、彼女をコロンボ見物に案内することにした。
 午後1時、スタートは腹ごしらえ。辛いものが食べたいという彼女のリクエストにお応えしておしゃれなインド料理の店「ザ・マンゴー・ツリー」へ。昼食時をはずして入ったつもりだったが店内は盛況。わずかにあいていた1席を確保した。
 この店はコルピティアという地域にある北インド料理の店だ。残念ながらビールはいただけなかった。ポヤ・デーだから。仏教の日にはアルコールは禁止なのだ。仏教が酒に厳しかったことを改めて痛感する。「醒めて極楽へ」ということか。

 激辛カレーとナンを堪能したところで、コロンボ国立博物館へ向かう。スリランカに来て1年と1か月。コロンボ市内を巡ったこともなかった。今日はいいチャンスだ。綾さんが来なかったらこんな事もなかっただろう。彼女に感謝。
 古ぼけた白い建物が見えてきた。この博物館はイギリス植民地時代に造られたものらしい。ホワイトハウスのような建物がその時代を象徴している。中にはスリランカの独特の悪魔祓いの仮面のコレクションがあるという。楽しみである。

 ところがどっこい。クローズ。ポヤ・デーはお休み…とか。まったくこの国はサービス精神に欠ける国だ。予定が狂ってしまった。
仕方ない、次の目的地へ向かおう。
行き先は動物園。アジア1規模が大きい…らしい。
Photo

ウェサック祭特設会場に飾られたシンボル

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